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Channel: アナログ回路のおもちゃ箱
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抵抗のジョンソン・ノイズ測定

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先に製作したSamuel Groner氏設計のBF862_8パラの増幅器は100KHz帯域幅で入力換算0.12uVでした。

50Ωのノイズは√4KTBRから0.29uVになりますので今回の増幅器を通すと
1000倍されて290uVになるはずです。
入力に50Ωのターミネータを接続すると指示値は300uVでしたが
向きを調整して誘導を最小にすると270uV迄下がりました。
*
指示値(rms)を精確に読んでみました。
100Ω以上はケースを2重シールドにして測定しました。
括弧内はノイズ電圧の計算値です。測定値は1000倍した値です。
short→測定値118uV(1000倍,BW100KHz)0.118uV(RTI)
1Ω(0.04uV)→測定値122uV(アンプのノイズレベルに埋もれている)
10 Ω(0.13uV)→測定値160uV
100Ω(0.40uV)→測定値360uV
1000Ω(1.28uV)→測定値1090uV
以上、抵抗のジョンソン・ノイズ測定結果でした。
(アンプのノイズ電圧は計算値では約9Ωの抵抗ノイズに相当します)
*
このアンプを製作した当初は
前に作った60dbアンプとさして変わらないなぁとしばし放置していました。
今回の60db Ampの帯域が1MHz(-3db)のままのノイズは320uV。
以前作った60db Ampは10Hz~100KHz BPF で420uV。
帯域が広いまま比較していたという詰めの甘さを露呈した経過でした。

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