Low Noise Regulatorの代表格である2種類のOutput Impedanceの比較を試みます。
ADM7151は評価基板のByp Capとして100uF/4V polymer Capを追加してあります。
LT3042はユニバーサル基板でDIYしたものです。
入出力のCapは10uF/50V X7R+OS-CON 22uF/20Vで
Ref Bypass Capは4.7uF/35V PMLCAPです。
条件はLT3042の最大出力電流に合わせて測定しました。
Input Voltage : 5V
Output Voltage : 3.3V
Load Current : 200mA
ついでにTPS7A4700の評価ボードのデータも収集しました。
実使用時は出力に接続されるパターンやワイヤのインピーダンスが加算される事になります。
という事で
リ−ド線と銅箔のインピーダンスが気になりあらためて測定してみました。
5x20mmの銅箔(35u..だと思う)で2mΩあります。
銅箔の中央部にそって半田を盛ったのがSolderで1mΩまで減りました。
銅線は2本を並列にするとインダクタンスが下がります。
セオリ−通り打ち消し具合が間隔により変化しています。
ピッチは5mmと2.5mmのアバウトな間隔です。
φ0.8 L=20mmのインダクタンスは半田付け部分をのぞいて17mmとすると12.58nHです。
100KHzにおけるインピーダンスは7.9mΩで実測値は6.8mΩでした。
TPS7A4700評価基板の出力は端子迄グランドプレーン構造になっています。
これはかなりのインピーダンスだと思い測定してみました。
測定箇所1は出力端子の裏側で半田付け。
測定箇所2は出力キャップに直接半田付け。
違いは驚く程ありました。
上記グランドプレーン構造のパターンは1KHzにおいて1mΩ弱でした。
レギュレータの出力インピーダンスを最大限に生かす為には
負荷端に太く短く配線する事が大事だという試験結果でした。
LT3024のセンス端子の効用。
DIY_LT3024 PCBに20mm長のワイヤを配線して故意に出力インピをあげて
センス端子の効用を実験してみました。
結果は若干ながら改善がみられれています。
最後に活躍してくれたDIY Impedance Analyzer Intefaceの写真を再度掲載しておきます。
今回のAnalog Discoveryでのデータ収集はWaveForms2015を使用しました。
WaveForms2015を1世代のAnalog Discoveryで動作させているせいかは不明ですが
Network Analyzerを10Hzから100KHzまでの500ステップ・スイープはWaveForms2.7.5よりかなり遅いです。
しかしWaveForms2015のNetwork Analyzerには下図の機能がついているので使用しました。
MagnitudeのGain(X)機能のお蔭でExcelにExportしたときに直読容易なLog-Logにしやすくなります。